当科のご案内

教授挨拶

ごあいさつ

高知大学医学部小児思春期医学教授

高知大学医学部小児思春期医学の藤枝幹也でございます。2019年12月末から猛威をふるっている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、多方面で影響を及ぼしております。また完全には制御できておりませんが、ワクチン開発が急速に進んだように、人類の英知で近いうちに抑制できることと確信しています。

 2020年度から本年度にかけまして、当教室も大きな動きがありました。この間に3人の新人が入局してくれました(前田美咲先生、出雲大介先生、篠田知周先生)。3人は非常にフットワークがよく、かつ、真摯に臨床に取り組んでおり将来が楽しみです。さらに2020年4月から10月にかけて高知赤十字病院小児科に2人の医師を派遣することができました。そして、同院は当院小児科専門医プログラム中の専門医研修施設にもなり、専攻医にとり、さらに十分な症例経験ができるようになりました。

 前述のCOVID-19による影響は悪いことばかりではありません。医局員の尽力で、月1回行っています例会(症例検討会)をWebで行えるよう整備できました。全関連施設の先生方や同門の先生方が、当方へのご来場なく例会に出席してくださるようになりました。お蔭でより活発で有意義な討論が可能になりました。

 研究面では2019年から2020年度にかけて、山本雅樹先生、玉城渉先生、寺内芳彦先生、長尾佳樹先生、濱田朋弥先生が医学博士を習得することができました。共同研究及びご指導をいただいた薬理学教室と国立感染症研究所の先生方に深謝申し上げます。現在、森下祐介先生と齊藤晃士先生が社会人大学院生として研究を続けてくれています。ここに述べました先生が、多忙な臨床のなか研究を続けてくれました。その他にもエコチルや他教室・他施設との共同研究も続いており、2-3年の内に成果を報告できると思います。すべての先生方がphysician-scientistとして今後も活躍してくれることを希望しております。

 2017年から開始した脳性麻痺児に対する保存自家臍帯血輸血の臨床研究は、予定の6例全例が本年5月に3年間の観察期間が終了します。有害事象はなく、運動・コミュニケーション両面でリハビリテーション単独以上の効果が認められ、3年間その効果が維持できています。さらに、2020年9月に保存同胞臍帯血輸血が厚労省に承認され、現在、対象症例をリクルート中です。当院周産母子センターの下に「脳性麻痺再生医療研究センター」を新設しました(センター長:藤枝幹也、副センター長:前田長正教授)。このことにより、基礎研究を行っておられる先端医療学推進センター内の臍帯血研究班(班長:前田長正教授)や、リハビリテーション部門及び輸血細胞治療部とも更に連携を強めることができています。新たな再生医療の開発にむけ、基礎と臨床が両輪として推進する体制が構築されました。

 当方の2つの理念であります、1)小児領域におけるGlobalityかつSubspeciality双方の知識と技術を有する人材育成、2)新規治療開発、の実現ために今後も邁進していきたいと思います。国内外の関連施設と同門の先生方のご援助、ご指導を賜りたいと希望します。何卒、よろしくお願い申し上げます。

 最後になりましたが、2021年7月9日(金)―10(土)に高知市のかるぽーとで第56回日本小児腎臓病学会学術集会をハイブリッド形式で主催させていただきます。小児腎臓病医療学の進歩と普遍性について、さらにCOVID-19に関する最新知識の教育講演も行います。同門の先生や関連施設からの多大なるご援助をいただきまして、この場をかりて篤く、御礼申し上げます。さらに本年8月21日(土)―22(日)(本会場は岡山市)に、Renal Weekend(発達腎研究会と小児高血圧研究会と同時開催)の中で、完全Web形式ですが、小児体液研究会と輸液セミナー(石原正行先生が講師の1人)を主催しますので、奮ってご参加ください。

(2021年4月吉日)