当科のご案内

教授挨拶

ごあいさつ

高知大学医学部小児思春期医学教授

高知大学医学部小児思春期医学の藤枝幹也でございます。令和に年代がかわり新たな気持ちで取り組んでいく所存です。

 本年4月からは、多くの先生方が大学病院に帰ってきてくれました。広島大学医学部小児科(小林正夫教授)で小児血液・腫瘍の臨床研修をしていた森下祐介先生、幡多けんみん病院小児科で小児科専攻医として研修をしていた西本由佳先生、および高知医療センター小児科で小児科専攻医として研修をしていた髙橋一平先生が赴任されました。森下先生は血液・腫瘍グループ、西本先生は内分泌・代謝グループ、高橋先生は新生児グループのスタッフとして既に大活躍してくれております。さらに、東邦大学大森病院小児科から中山智孝先生が、故郷高知に帰ってきてくれました。中山先生は日本でも有数の小児肺高血圧のエキスパートであり、当方および高知県の小児循環器医療充実にむけ、指導的立場で貢献してくれるものと期待しています。

 研究面では、昨年度、菊地広朗先生が微生物学・大畑雅典教授指導の下、リンパ腫患者からの新規株化細胞樹立で、満田直美先生が環境医学・菅沼成文教授指導の下、エコチル関連の大規模研究でそれぞれ、医学博士号が授与されました。現在、5名の大学院生が在籍しており、大学内外の関連施設との共同研究を行っており、今年度から来年度にかけ、成果発表と医学博士修得が行われると思います。

 2017年から開始した脳性麻痺患児にたいする保存自家臍帯血輸血の臨床研究第Ⅰ相試験は、予定の6例をエントリーさせることができました。最長2年2ヵ月(予定では3年間観察)の観察ですが、有害事象もなく、運動・コミュニケ―ション両面でリハビリ単独を上回る結果がえられており、ご家族の方々からも喜びのお言葉をいただいております。臍帯血研究に関しては、基礎データ蓄積のため、臍帯血研究班(班長、前田長正教授)および学内基礎部門と連携をつづけております。その上で、臨床面では、同胞間輸血や適応疾患拡大に向けて研究計画の策定を進めております。すべての関係各位と患者様、ご家族に深謝するとともに今後もご指導、ご協力、よろしくお願い申し上げます。

 当方の2つの理念であります1)小児領域におけるGlobalityかつSubspeciality双方の知識と技術を有する人材育成、2)新規治療開発、の実現のため邁進して行きたいと思いますので、今後とも、国内外の関連施設と同門の先生方のご援助、ご指導を賜りたいと思います。何卒、よろしくお願い申し上げます。

 最後になりましたが、本年11月28日(木)-29日(金)に高知市の三翠園で第41回日本小児腎不全学会を主催させていただきます。DOHaD説と循環器・腎障害、災害対策、血液浄化の進歩などの特別講演やシンポジウムを行います。お時間がございましたら是非、ご参加いただければ幸甚に存じます。

(2019)